タイトル:ゆっくり学ぶ 人生が変わる知の作り方
著者:岸見 一郎
出版社:集英社
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著者はアドラー心理学のベストセラー作家・岸見一郎さん。
この本では「ただ知りたいから学ぶ」という姿勢こそが、幸せな学び方であると説かれています。
高校時代に勉強をサボった記憶がある人も、資格や受験を目指していない人も関係ありません。
「勉強したい」と思ったときが学びのチャンスだと背中を押してくれる内容でした。
ここがおもしろかった!
- 学びは受け身ではいけない
世間の常識やSNSの発言を鵜呑みにするのではなく、自分で考える力をつけるために学ぶことが大切。 - 文化によって“正しさ”は変わる
ある国では常識でも、別の国では非常識なことがある。自分の常識が絶対ではないと気づかされました。 - 哲学者のエピソードが豊富
アリストテレスやプラトンの話が多く紹介されていて、学問がぐっと身近に感じられました。
メモのすすめ
著者は「忘れるためにメモをする」と言います。
思いつきを書き留めないと、後で思い出せません。メモをすれば安心して忘れられる。
ただし放置せずに確認し、必要ならパソコンやスキャンで残す。重要なものは文章化しておくと後で意味が分かりやすい。
この実践的な姿勢はすぐに取り入れられそうです。
学び直しへの視点
- 外国語は読むことから始めればいい。発音に囚われすぎない。
- 学ぶことは「自分の足りなさ」に気づくチャンス。
- 間違いや失敗を恐れると学べない。克服できれば生き方も変えられる。
- 「若いときに始めていれば」と言い訳しても意味がない。できない自分から出発すればいい。
- 劣等感や敗北主義に囚われず、やってみたいことを理由なしで始めればいい。
歳を重ねてからの学びは、競争や評価から自由になれる点でも魅力的です。
こんな人におすすめ
- もう一度勉強したいと思っている人
- 学びたい気持ちはあるのに言い訳してしまう人
- 結果よりも学ぶ喜びを大切にしたい人
「やってみたい」という気持ちを大切にしたい人に読んでほしい一冊です。
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