タイトル:「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30
著者:木下勝寿
出版社:ダイヤモンド社
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この本は、「ここ20年以上、まともに悩んだことがない」という著者が、日常の思考や行動パターンを、実体験をもとに解き明かす一冊です。
あらゆる“厄介な状況”をどう乗り越えるのか?
そのための具体的なスキルが、わかりやすく紹介されています。
読んで感じたのは、「既存の価値観や常識に縛られないこと」が、悩まないための最大の鍵だということ。
著者が提案する「一生悩まない最強スキル30」には、目から鱗の考え方がいくつもありました。
自分自身の過去を振り返っても、悩みの多くは“思い込み”が原因だったと気づかされます。
「こうあるべき」「〇〇すべき」という自分の価値観を、他人に押しつけたとき、私たちは不満を抱き、イライラしてしまう――実は、これって完全に“自作の呪い”なんですよね。
価値観は、時代とともに変わるもの。
自分の中の価値観だって、本を読んだり、人と出会ったりすることで日々変化します。
「自分らしさ」や「本来の自分」といった言葉に縛られすぎるのも、かえって生きづらさの原因になります。
特に他人の期待に応えようとしすぎると、いつの間にか心がすり減ってしまいます。
著者はまた、「自分に起きた出来事の原因はさまざまでも、その責任はすべて自分にある」と語ります。
これはいわゆる“全部自責思考”ですが、ここでの「責任を取る」は、「罰を受ける」ではなく、「問題を解決する」という意味です。
社会で一般的に使われる“責任”のイメージとは、大きく異なります。
たとえば、企業や政治家の不祥事でよく見る「責任を取って辞任します」という流れ。
「辞めれば済むの?」と違和感を持った経験、誰しもあるのではないでしょうか。
そのモヤモヤに対して、著者は明確に答えてくれます。
この本を読むと、今抱えている悩みの中にも、
「そもそも悩む必要のないこと」が混ざっていたことに気づかされます。
悩むべきは、解決可能なことだけ。
そう割り切るだけで、心はグッと軽くなるはずです。
ビジネスに限らず、人生そのものを前向きにする“考え方の土台”が得られる一冊。
「毎日何かに悩んでばかりだけど、なんとかしたい」そんな方に、ぜひおすすめしたい本です。