タイトル:ババアはツラいよ! 番外編 地曳いく子のお悩み相談室 2
著者:地曳いく子
出版社:集英社文庫
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スタイリストの地曳いく子さんが、読者から寄せられた悩みに答える形で構成された一冊。
同世代の人がどんな悩みを持っているのかに興味を持ち読んだのですが、地曳さんの考え方はとても合理的で、「こう考えられるようになれば悩みの大半は消えてしまうのでは」と思うほどでした。
ここがおもしろかった!
「汗ジミが恥ずかしい」という相談に対して、予想した“対策法”ではなく「猛暑の中で汗ジミを作らないこと自体が無理」という結論。
みんな同じように汗ジミを作るのだから恥ずかしくない、という答えにハッとしました。
悩みの多くは「思い込み」から生まれているのだと気づかされます。
読んで感じたこと
テレビやSNSにはキラキラした人が多く見えますが、実際には努力や試行錯誤が隠れていて、時には手を抜くこともある。
その「現実でいいんだ」と思わせてくれるのが、この本の温かさでした。
また、相談内容に対して一切否定せず、具体的なアドバイスを添えるスタイルも心地よかったです。
「偉そうに聞こえるアドバイス」とは全く違い、「そういう考えもありますよね。私ならこう考えます」という姿勢に支えられるようでした。
学びになったポイント
- 相手の性格や行動を変えようとしない
ミスが多い人は今後もミスをするし、おしゃべりが好きな人はこれからもおしゃべりをする。変えようとすれば徒労に終わる。 - 働きアリの法則のように、人には役割や特性がある
- ニオイ問題も、相手を変えるのではなく自分で脱臭機を持ち歩く、という合理的な解決策
「相手を変えようとしない」という一貫した姿勢は、とても実践的だと感じました。
こんな人におすすめ
- 人間関係の悩みを抱えている人
- 思い込みで自分を苦しめがちな人
- 温かく現実的なアドバイスに触れたい人
合理的で温かい視点に触れたい人に読んでほしい一冊です。