タイトル:それってホントに老化のせい?
著者:平松類
出版社:PHP研究所
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年齢を重ねるにつれて、身体の不調が少しずつ気になるようになってきます。
私自身も、視力の低下、体温調整の難しさ(更年期?)、食事中にむせる…といった変化が年々増えてきました。
本書『それってホントに老化のせい?』は、そんな日常の「あるある現象」に医学的な理由を添えて解説してくれる一冊です。
ここがおもしろかった!
特に印象に残ったのは「メモをとること」の大切さです。
脳には処理できる量に限界があるため、重要なことに集中するには些末なことは外部化する。
そのため、ノートに書き留めたり、スーパーでの買い忘れ防止リストを活用するのはとても合理的だと感じました。
また「決断の回数を減らす工夫」も納得感がありました。余計なことにリソースを割かない仕組みをつくれば、毎日をもっと軽やかに過ごせそうです。
読んで安心した話
「暗算ができなくなった」「歴史の知識が抜け落ちた」「漢字が書けなくなった」
これらも、日常的に使っていなければできなくて当然、とのこと。
スマホやパソコンで代替できているのに、できないことを悩む必要はない、という視点はとても気持ちを楽にしてくれました。
クスッと笑ったポイント
「よっこらしょ」にも意味があるそうです。重量挙げの雄たけびと同じで、アドレナリンを出すためのものだとか。
「面倒くさい」と思う気持ちですら、取捨選択の力がついた証拠だと知ると、ちょっと誇らしい気分になれます。
こんな人におすすめ
- 日常のちょっとした不調に不安を感じている人
- 「老化=悪いこと」と思い込みがちな人
- 変化を前向きに受け止めたい人
変化を前向きに受け止めたい人に読んでほしい一冊です。