タイトル:15歳からのインテリジェンス
著者:うえだ あつもり
出版社:並木書房
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本書は、あふれる情報社会で「何を信じ、どう行動するか」を考えるための一冊です。
世の中には、正しい情報と誤った情報があり、さらに正しい情報の中にも「自分に役立つもの」と「そうでないもの」がある。
その取捨選択を誤ると、知らぬ間に情報に振り回されてしまいます。
情報は意図的に作られたものである
情報とは、誰かが意図を持って発信したもの。
それが善意であれ悪意であれ、意図的な情報を鵜呑みにするのは危険です。
「本当にそうなのか?」と一歩引いて考える習慣を持つことが、情報リテラシーの第一歩だと著者は説きます。
たとえニュースであっても、何らかの意図や立場が反映されている。
政治的な意図かもしれないし、記者個人の価値観かもしれない。
「ニュース=正しい」と思い込むのは危うい——むしろ、報じられていないことや沈黙の裏にこそ、重要な情報があるのだと指摘します。
情報の“精査疲れ”を防ぐ
もちろん、すべての情報を徹底的に検証することは不可能です。
だからこそ、**「考える」「鵜呑みにしない」**という姿勢が重要。
出所があいまいな情報は信じない、と肝に銘じておく。
そして、情報が不足していて判断が難しいときは、
「現時点で最も合理的だと思える選択肢を選ぶ」——この姿勢が、冷静な判断を支える鍵になります。
学びのまとめ
- 情報には必ず“意図”がある
- 鵜呑みにせず、一歩引いて考える
- 語られない沈黙も情報の一部
- すべてを疑うのではなく、「今いちばん合理的な判断」をする
SNSやニュースに翻弄されがちな今の時代にこそ、必要な内容でした。
「情報に踊らされない力」を鍛えたい人に、強くおすすめしたいです。
情報に溺れず、考えて生きたい人に読んでほしい一冊です。