タイトル:1100億アイデアの生み出しかた
著者:津谷祐司
出版社:ぱる出版
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アイデアは、ゼロから生まれるものではありません。
本書では、「アイデアを生み出すための型と手順」を体系的にまとめています。
ビジネスアイデアそのものを紹介する本ではなく、“アイデアをどう発想するか”という思考の設計図を示してくれる一冊です。
ここがおもしろかった!
「今すぐアイデアが必要だ!」という状況でも、ひらめきは突然降ってくるわけではない。
むしろ、“準備”と“手順”によって再現できるものだという考え方に共感しました。
問題解決のアイデア、ネタとしてのアイデア、稼ぐためのアイデア——。
それぞれにアプローチの違いはありますが、共通するのは、“既にある何か”に手を加え、掛け合わせて新しい価値を生むという視点です。
実践的なポイント
まず最初に大切なのは、「目の前にあるものを正しく認識すること」。
現状を理解せずに飛びついたアイデアは、たいてい“とりあえずの思いつき”で終わる。
結果として、時間もお金も無駄になる危険があると警鐘を鳴らしています。
筆者は、ロジックツリーなどの思考法を用いながら、実際にどのように発想を広げていくのかを具体的に解説。
読者も手を動かしながら、一緒に“発想の筋トレ”ができる構成です。
気づきと学び
新しいアイデアは、既存の要素に別の要素を掛け合わせることで生まれる。
では、その「別の要素」をどこから持ってくるか?
筆者は、「一見関係なさそうなジャンルにも興味を持つこと」が重要だと説きます。
異分野の知識が、アイデアの掛け算の源泉になるのです。
日常の中にもヒントはあふれています。
ふと目にした広告、会話の一言、街の構造——そのすべてがアイデアの素材になる。
こんな人におすすめ
- 新しい発想を仕事に活かしたい人
- 問題解決型の思考を鍛えたい人
- すぐに実践できるアイデア発想法を学びたい人
“アイデア体質”を身につけたい人に読んでほしい一冊です。