タイトル:「何を残すか」で決まるおひとりさまの片づけ
著者:広沢かつみ
出版社:青春出版社
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モノを減らしたいと思い立って整理整頓に取り組んでも、途中で挫折してしまうこと、ありませんか?
……私は、頻繁にあります。
著者は、「片づけを成功させるには、まず基準(ルール)を決めること」と説きます。
何を残し、何を手放すか。その判断軸がないまま始めると、途中で手が止まってしまうのです。
想い出の品は“デジタル化”で軽くする
捨てられないものの代表格といえば「想い出の品」。
しかし、デジタルが身近な今なら、写真を撮ってデータ化することで、気持ちの整理がつきやすくなります。
ただし、すべてをデータに変える必要はありません。
「見ると温かい気持ちになるもの」は現像して飾るのも良い。
逆に、見るとモヤモヤを思い出すものは処分。
人生に“モヤモヤ”は不要です。過去のモヤモヤは、未来の自分のために減らしておきましょう。
無理のない暮らしのためのルール
年齢を重ねれば、体力や気力は少しずつ落ちていきます。
だからこそ、不便を我慢するのではなく、便利を取り入れる勇気も必要。
便利家電も、レビューや実際の使い勝手を確認してから選ぶのが大事です。
私もお掃除ロボットを導入しましたが、フィルター掃除の手間が意外に負担で、
“便利さの裏にある小さな手間”の大切さを学びました。
使っていないモノ、維持管理に手間のかかるモノは、手放す。
床にモノを置かない。つまずかないために。
小さな安全対策も、大切な片づけの一部です。
モノだけでなく、人間関係も整理する
著者の考えで印象的だったのは、「人間関係の片づけ」。
会うたびに我慢しなければならない相手とは、もう会わなくていい。
ノンストレスな人間関係こそが、心の余白を生み出す——その通りだと思いました。
モノを減らせば、部屋も小さくてよくなる。
結果、水道光熱費も減り、生活そのものが軽くなる。
片づけとは、暮らしの“再設計”でもあるのですね。
学びのまとめ
- 「何を残すか」を明確にしてから片づける
- 想い出の品はデジタル化で“軽く”持つ
- 無理をせず、便利な道具を取り入れる
- 人間関係も“ノンストレス”に整理する
- 他人のルールではなく、自分のルールで判断する
様々な片づけ本がありますが、本書は**「減らす」ではなく「選ぶ」**という発想で心が軽くなります。
片づけに疲れた人、何度も挫折してきた人にこそ、読んでほしい一冊です。
自分の暮らしを、心地よく整えたい方におすすめします。