ひらめきに必要なものは情報『アイデアのつくり方』

タイトル:嶋浩一郎のアイデアのつくり方
著者:嶋浩一郎
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

本記事のリンクには広告が含まれています。

この本では、クリエイターである嶋浩一郎さんが、どのように日々アイデアを生み出しているのかを、具体的に知ることができます。

ノートや手帳の使い方、おすすめの付箋など、すぐに真似できそうなテクニックがわかりやすく紹介されています。
特にありがたかったのは、嶋さんご本人が実際に書いたノートの写真が掲載されていること。
言葉だけでなく、ビジュアルでも見られるので、イメージが一気に膨らみます。

斬新なアイデアは、大量の情報を集めたうえで、情報同士が“化学反応”を起こすことによって生まれる——これが嶋さんの考え方。
「アイデアが突然降ってくる」というイメージを持っていましたが、実際は、どれだけ情報のストックを持っているかが勝負。
つまり、地道な情報収集の積み重ねが、創造の源になるのです。
アイデアが浮かばない…というときは、考えるよりも、行動(=情報収集)あるのみ。

さらに驚いたのは、集めた情報をあえて整理しないという手法。
整えず、雑然と放置しておくことで、想像を超える情報同士の組み合わせが生まれるという発想は、私にはまったくありませんでした。

私はどちらかというと、整理された環境を好むタイプ。
メモはテーマごとに分類し、データもフォルダごとにきちんと整理してしまう性格です。

でも、今回この本を読んで、「自分と異なる価値観を一度受け入れてみる」ことの大切さを実感しました。
違和感がある方法でも、一度やってみないと、新しいスキルに出会うチャンスを逃してしまう。
そう思えるようになりました。

今の自分のやり方にこだわりすぎず、一度試してみる。
突拍子もないように思える方法でも、案外、新たな発見に繋がるかもしれません。

アイデアを生み出したい方はもちろん、メモやノートの使い方に悩んでいる方にも、ぜひおすすめの一冊です。

created by Rinker
¥1,100 (2025/05/22 05:41:07時点 楽天市場調べ-詳細)

-