タイトル:ゆるくても続く~知の整理術
著者:pha
出版社:大和書房
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この本では、自らを「超がつくほどの面倒くさがり」と語る著者・phaさんが、どのように日々、知識や教養を身につけているのかが紹介されています。
ノートの使い方、読書スタイル(紙と電子の使い分けなど)など、実践的なアイデアが具体的に書かれていて、真似したくなる工夫がたくさん。
特に印象に残ったのは、phaさんのこの考え方
世の中には、知識があれば避けられる不幸がある。
この言葉に、なるほどと納得しました。
私自身、社会人になってから「教養を身につけたい」と思う一方で、「そもそも教養って、いつ何の役に立つの?」と感じていた時期もありました。
でも、これまでに読んできた数々の本のおかげで、価値観が変わり、以前より悩むことが減ったと感じています。
すぐに効果は見えなくても、気づいたら、自分にとっての武器になっている。
それが、教養の力なのかもしれません。
…とはいえ、まだまだ知らないことだらけ。
きっとこの先も、何十年経っても「知らないことの海」にいるはずです。
でも、その中から一つでも多く拾い上げていきたい。
そう思いながら、ゆっくりと教養を積み上げていきたいと思います。
ちなみに、この本には「教養が身につくマンガガイド」が付録として付いています。
分野ごとにおすすめマンガがリスト化されていて、これがまた優秀。
私もこれまで縁のなかった「民俗学」に興味が湧き、紹介されていた『ふしぎの国のバード』を読み始めたら、すっかり夢中に。
難解な専門書ばかりだと負担になりますが、マンガを通じて知識や教養を楽しく学ぶ方法もあるのだと実感しました。
教養や知識を、「ゆるく・楽に・無理なく」身につけたい方に、ぜひおすすめの一冊です。