タイトル:稼ぎたいならキャバクラへ行け
著者:林尚弘
出版社:幻冬舎
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タイトルからは想像できませんが、この本は驚くほど真面目な内容で、経営に関する実践的な指針が詰まっています。
良い意味で期待を裏切られた、私にとって人生のバイブルのような一冊です。
著者の林尚弘さんは、「普通のことはしない」がモットー。
そのため、本書には ユニークなエピソードが満載です。
すべてが簡単に真似できるわけではありませんが、既に起業している人や、これから起業を考えている人には刺さる考え方が多く登場します。
たとえば、会社を潰さない基本は「資金を温存し、黒字を出し続けること」。
言葉にすればシンプルですが、これを実現し続けるのは非常に難しい。
そんな中、林さんは次のような実践をすすめています。
✅ 立派なオフィスはいらない
→ オフィスは利益を生まない。雑居ビル、自宅、喫茶店で十分。
「喫茶店!?」と思いましたが、たしかに“オフィスは必要”という思い込みこそが、コストを生む原因なのだと気づかされました。
常識を疑い、本当に意味のあることにお金と時間を使う。この視点は本当に重要です。
さらに心に残ったのは、林さんのこの考え方:
「自分がしてもらいたいことを、周りの人にする」
「どうしたら周りが喜んでくれるかを考える」
ビジネスに限らず、人間関係においても大切なマインドだと感じました。
読んでいて思わず突っ込みたくなるようなエピソードもたくさんありますが、全体としては、自分の思考の狭さに気づかされる一冊でした。
なお、林さんは「令和の虎」という番組にも出演されています。
この本をきっかけに視聴してみたところ、本では伝わらなかった“人としての魅力”が伝わってきて、さらに好感度がアップ。やっぱり、めちゃくちゃ面白い方でした。
自分の価値観を広げたい。常識にとらわれず、もっと自由に生きたい。
そんな人に、ぜひ読んでほしい一冊です。